2009-11

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メンバー各位

そろそろ何かしら更新してください。

食わせたいのか食わせたくないのか

あらかじめことわっておくが、今回は食べた話ではない(なので星なし)。

先日、取材で馬とレコードが有名な町へ行ってきた。
場所は道の駅に隣接したホール。昼食の時間があまりなかったので、我々スタッフは道の駅に入っている食堂でさっと飯を済ませてしまおう、と考えた。
店の外には「とにかく一度食べてみてください!おいしいですから!」という感じの押しの強いメッセージが書かれた立て看板があり、多少期待が高まる一同。
ところが店が開いていない。「準備中」の札が下がっている。12時前だしちょっとフライング気味だったかしらん、と思っていたら店の中に人が見えたので、カメラマンがドアの隙間から「何時からですか?」と訊いた。すると店の人、

「すいません、今日はお休みなんです。ちょっといろいろあって」

ええーっ! 休み!? 道の駅はやってんのに食堂休み!? なにその「いろいろ」って。あれか、嫁姑の大バトルとか出戻り小姑がさっそく一騒動とかそういう渡鬼的なやつ!? 橋田先生の気が乗らないとかなの!? 今は第何シリーズなの!?
とそこでボヤいてても時間は過ぎていくばかりだし、「そんなこと言ったってしょうがないじゃないか!」とえなりかずきに逆ギレされてもかなわんので、ちょっと外れたところにある別の食堂で昼飯にありついたのだった。

なんだよ立て看まで出しといて「いろいろあって今日は店やりません」っていうそのノリは。自由すぎるだろ。



izumi 鬼鬼鬼鬼鬼

嗚呼青春のソース後がけやきそば

やきそば

じつに十ン年、いや二十年ぶりだろうか。食べ盛りの中高生時代にここのやきそばのお世話になったという人も多いことと思う。かつては市内に数店舗あったが、今では大通西4丁目にあるこの一店だけになってしまった。
並、大盛と来て以降ボリュームが増えるごとに「ジャンボ」「スーパージャンボ」「ミラクルジャンボ」「ウルトラジャンボ」「これでもくらえ」「死んでもしらねぇ」「しんじられねぇ」と続くメニュー名は健在だ。ちなみに「しんじられねえ」は12人前である。が、今日は小腹を満たすために入ったので並(290円)+ポークソーセージ(+80円)にした。
ここのやきそば、具はキャベツのみ。鉄板で炒められたやきそばには味が付いていない。客が好みに応じてカウンターの上にある特製ソースやゴマ酢しょうゆ、キムチ、焼肉ソース、ラー油など数種類のソースを「後がけ」するのだ。昔はアメリカソース、インドソース、ソビエトソースなんてのもあったはず。ソビエトってところがなんとも「時代」である。中身はホワイトソースだったと記憶している。
でき上がってきたやきそばには、縦半分に切ったソーセージが3つ(つまり1.5本)。紅生姜をわさっと乗せ、まずは特製ソースを軽くかけて一口。あーそうそう、この味ですよこの味。一瞬であの頃に戻るね、俺の舌。続いてゴマ酢しょうゆ、しょうゆとマヨネーズのコンビ、カレーソースといった具合に味の変化を楽しみつつ、最後はやっぱり特製ソースで〆、というフォーメーションで攻める。あっという間に味覚のタイムトラベル終了。
「やきそばっていやぁ鉄板でジューッと焦げたソースの匂いがいいんじゃねえか」と思われるかもしれない。いやまったくおっしゃる通り。現に高校生だった当時の僕でさえ、安いから通ってたものの、どこかで「こんなのやきそばじゃない」といつも小馬鹿にしていたものだ。しかし久々に食べるとこれもまたよし、という気分になるのが不思議である。厳密に「やきそばの味か否か」と訊かれるとやっぱり「?」が付くのだが、これはこれで何か別の食べ物だと思えば悪くない。多分ノスタルジーも加味した大甘採点なんだろうけど。
店内には昔と変わらずどかっと盛られたやきそばをかき込む高校生たちの姿が。最後の一店、これからも若者の胃袋を「これでも食らえ!」と挑発しつつ、末長く続いてほしいものである。

izumi★★★☆☆

酢、かけま酢?

創成川の東側。
近年「セレブイースト」などと
わけのわからぬ呼び名のついたこのエリアに、
ずいぶん昔からその中国家庭料理店は、ある。

最初のオーナーは、
日本語が達者な陳健一に似た南方系丸顔ガッシリ中国人。
日本人おばちゃんスタッフはみな無愛想だったけれど、
野菜たっぷりシャキシャキ、肉もエビもぷりぷりの
五目あんかけ焼きそばがおいしくてよく通っていた。

その後オーナーが変わり、
なぜか蝶ネクタイをした北方系一重まぶた細身中国人になった。
スタッフは日本人おばちゃんから中国人おばちゃんに変わり、
カタコトの日本語が飛び交うようになった。
とたんに味がガタ落ちした。
食材をケチりだし、五目あんかけ焼きそばの具は
肉の破片と切りクズのような白菜とわずかなモヤシのみ。
店内にはどこかギスギスした雰囲気が漂い、
やがて客が減り、私も「もう来ねえよ」と長らく疎遠になった。

その後またオーナーが変わった。
その姿は見せないものの、かつてを彷彿させる味が戻ってきた。
厨房に活気が戻り、スタッフも日本人おばちゃんに戻り、
五目あんかけ焼きそばの味も具も、そして客足も戻ってきた。
そしてランチタイムには、
かつてなかった「食後のコーヒー」までついてくるようになった。

090324_1259~0001

このエリアで働いて12年。
この店で何回食べたかわからないくらい食べた
五目あんかけ焼きそばを食べるたび、
この店が辿った歴史というものに思いをはせ、
日本的なるもの、中国的なるもの、そして客商売というもの、
なんだかいろんなこと考えさせられるのだった。

五目あんかけ焼きそばよ、誠実であれ。

そしてわたくしはおもむろに卓上の酢を取り上げるのだった。

じつは今回いちばん言いたかったのは、ここなのでした。

五目あんかけ焼きそばに酢、かけま酢?

わたくしは断然、酢族。
皿からあふれんばかりに1/2カップほど、
いやもっと大量に、ざぶざぶかけるのが好みです。
ときどき酢にむせたりする悲哀も、
中国家庭料理という気取らぬ料理の前にはなかなかよく似合う。

sasaki ★★★
(おばちゃんはやっぱり無愛想。でも許す)

鼻歌かあさんの大ざっぱラーメン

 よく行く地下鉄澄川駅裏の中華料理店の並びにある、小さな食堂(と言いつつラーメン屋)。
 昔からそこにあるのだが、まだ一度も足を踏み入れたことのない未知の領域だ。外から中を伺うことができないのでずっと入るのをためらっていた。
 こういう店はえてして大当たりか大外れのどちらかだ。どうしますか、賭けますか? 降りますか?
 意を決して中に入ると、夕飯時にもかかわらず、先客はサラリーマンが一人。大丈夫か。
 メニューを見ると味噌・塩・正油ラーメンがどれも500円。そのほかのものも安い。昔から値上げもせず頑張ってきたのだろう。良心的だ。
 サラリーマンが帰ろうとすると、「麺硬くなかった? 若い人には硬めに出すの」とおばちゃん。いかにも話好き、世話好きそうな人だ。
 正油ラーメンを注文すると、おばちゃんが鼻歌交じりで(時折独り言も)もやしとタマネギを炒め始める。もやしとタマネギ。それは味噌ラーメンの具じゃないのか。注文聞き間違えたのか。大丈夫か。麺の湯切りも適当だし。仕上げは客の目に見える位置に堂々と鎮座まします「ハ○ミー」の缶へと手を伸ばすが、中から取り出したのは海苔だった。
 一抹の不安を胸に、出てきたラーメンのスープを恐る恐る口に運ぶ。よかった、味噌の味はしない。多分正油ラーメンで合ってるんだろう。その結論もどうかと思うが、実際この手の「味噌だか正油だかはっきりしないラーメン」は札幌の店にはわりとある。
 そして「多分」と言ったのには理由がある。正油の味もしないのだ。なんだこれ、味が薄い。というかぼやけた感じ。麺の茹汁で薄まったのか?
 具はもやし、タマネギのほかにメンマ、ネギ、噛み応えのあるチャーシュー。味は食べていくうちに慣れてきた。舌のほうが「ああこういうラーメンなのね、はいはい。それならそれでそれなりに」と先に諦めたのだと思う。
 おばちゃんが「しょっぱくない? 直すよ、味」と訊いてくる。いやしょっぱいも何も味薄いんですけど。というか「直す」って何? スープを足すの? お湯で薄めるの? 面倒くさいので「大丈夫です、ちょうどいいです」と答え食べ続けた。
 一応完食して(スープは残した)会計を済ませ帰ろうとすると、おばちゃんが話しかけてきた。
「まだ外寒かった?」
「夜になってまた冷えてきましたね」と僕。
「足下気をつけてね。風邪引くなよ!」
 学生の多い街だ。こんな感じで何十年も地元の若者たちに声を掛け続けてきたのだろう。僕はもうオッサンだが、おばちゃんから見たら息子みたいな年齢だろうし。末長く元気でいてほしいものだ。
 肝心のラーメンが「そんなでもない」のが残念。まあ500円ならこんなもんか。また行くかと言われたら、申し訳ないけど、行かない。

izumi ★★☆☆☆

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うまい店、残念な店を独断と偏見で勝手に格付けする“俺ミシュラン”。基本的に5ツ星が満点。
※記事中の評価および星は、あくまで食べた人の「主観」によるものです。
TAWAIIのコンテンツの一部です。

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